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流通歴史:ホームショッピング10年の道のり


 2005年8月1日は韓国にホームショッピング(テレビショッピング)が放送されてからちょうど10年になる。

 “韓国ホームショッピング(現GSホームショッピング)”と“39ショッピング(現CJホームショッピング)”が産声をあげて以来、ホームショッピングは店舗営業に代表されるオフライン流通市場を侵食して来た。

 実際昨年度、5つのホームショッピングの総売上高は4兆2000億ウォンに達する。

 在来市場を除き、ホームショッピングはディスカウントストアと百貨店に次ぐ流通市場における3大業態の一つとして、その座を不動なものにした。

 ケーブルTV普及が飽和状態になってきてために、成長速度はやや鈍くなってはいるが、ホームショッピングが新たな文化を築いたことについては、特別異論はない。

 ホームショッピング界の首位をめぐる戦いは、GSホームショッピングとCJホームショッピングとの戦いに凝縮される。

 ヒョンデ(現代)ホームショッピング、ウリホームショッピング、農水産ホームショッピングの後発3社は健闘しているものの、先発走者を追い越すにはまだまだ役不足だ。

 ◇CJ時価総額、GSを凌駕

 今のところスコアだけを見ると、この10年はGSホームショッピングの判定勝ちだといえる。昨年のGSホームショッピングの総売上高は1481億ウォン、営業利益は661億ウォン。一方CJホームショッピングの総売上高は1237億ウォン、営業利益は512億ウォンで、 GSホームショッピングが一歩先行している。

 このようにGSホームショッピングが機先を制することができた理由について、パク・ジョンヨル教保証券研究委員は「財閥系列がものを言った」と語る。

 今春LGグループから分かれてGSグループに編入されたが、これまでの10年間GSホームショッピングは“LG”という好環境の中で育ってきた。

 LGグループ系列社としてブランド度、信頼度、製品調達面での有無形の援護など、LGを後ろ盾にしてきた、というのだ。同じく、販売単価の高い家電と生活用品販売分野でもGSホームショッピングが強い理由も、同じ脈絡からだ。

 一方、“39ホームショッピング”を引き受けホームショッピング業界に飛び込んだCJショッピングは、その出発から出遅れていた。スタートの遅れを取り戻すのは大変だっただろう、という意見が多い。

 外形的に見ると、GSホームショッピングはたしかにCJホームショッピングより先を行っているが、収益性の面で検討してみると、その格差はだいぶ縮まる。

 CJホームショッピングは“収益性”を重んじる経営を通じてGSホームショッピングを猛追撃している、といえる。

 実際2003年を見ると、GSの売上げはCJより2500億ウォン上回っているが、営業利益ではCJの方がGSを上回った。2004年以降は再びGSが逆転しているものの自尊心が傷ついたことは確かだった。

 リ ・ハックマン商品戦略研究所長は「二つの会社の商品開発能力は似たような水準に到達している。今後は収益性の高い商品をどのように装って販売するかがカギだ。そういう意味ではCJホームショッピングの方が先を行っている。」と説明している。

 とくに保険、ファンド販売など無形商品の販売と、化粧品、ファッション商品などマージン率の高いアイテムではCJホームショッピングの方が強いという評価だ。

 一方、株式市場ではCJホームショッピングの時価総額はGSホームショッピングの時価総額を上回り逆転に成功している。

 8月3日現在CJホームショッピング時価総額は7298億ウォンで、GSホームショッピング5985億ウォンを圧倒している。

 むろん、CJホームショッピングの資本金は412億ウォンでGSホームショッピングの328億ウォンより多いとはいえ、時価総額とは株式市場で投資家らがその企業に対して持っている総合的な判断の表れだから、持つ意味は大きい。
 
 パク・ジン・ウリ投資証券研究委員は「営業価値の面ではGSホームショッピングの方が大きいが、CJが保有する地域ケーブル放送事業体の資産価値が高まっているので、今後とも時価総額はCJホームショッピングの方が上回る可能性が高い」と説明している。

 ◇外形よりも収益性競争へ

 外形の面でいうと、王座を挑戦者がひっくり返すということは、どんな分野でも簡単なことではない。 外形的にはGSホームショッピングは引き続きCJホームショッピングを圧倒するだろう、と見る専門家が多い。

 パク・ジン・ウリ投資証券研究委員は「売上高など外形的にはGSの優勢はこれからも続く」と展望する。

 これについてGSホームショッピングは「1位競争はすでに決着済み」という反応だ。CJホームショッピングはたしかに競争相手ではあるが、首位を争う競争者としては格差があまりにも開きすぎている、という説明だ。

 シン・ヒョンボンGSホームショッピングチーム長は「外形で首位に立っているし、これをバネに利益側面でも確実に首位をキープして行く決意だ」と述べている。
 
 CJホームショッピングはこれに対し「2003年からは市場が成熟期に入っているので、市場占有率や売上高のような外形的な競争には執着していない」「収益性中心の経営を展開して行く」と説明している。外形的な競争では一歩下がっても構わない、という考えだ。

 ◇海外進出の成功可否がカギ

 GSホームショッピングとCJホームショッピングとの首位競争の決め手は、両者が立てた新成長動力にある。

 現在ホームショッピング企業は、インターネットショッピングモール、中国市場、T-コマーズ(インターネットTVを利用した電子商取引)などの分野で成長モデルを探している。 結論的にいうと、新たな市場でどれだけ適応して行くのかがカギだ。

 インターネットショッピングモール分野では、GSホームショッピングが先行しているというのが定評だ。

 GSホームショッピングは2000年に大規模にサイトを改編した後、インターネットショッピング分野に対して攻撃的に投資を続けてきた。

 実際ホームショッピングとのシナジー効果が生まれて、一時はインターネットショッピングモール分野で首位に立つほど気炎を吐いたこともあった。

 現在GSホームショッピングの全体売上げの中でインターネットショッピングモールが占める比重は30%に達する。

 シン・ヒョンボンGSホームショッピングチーム長は「最近e-marketplaceを発表してインターネットショッピングモール事業部分をさらに強化している」と説明している。

 CJホームショッピングのインターネットショッピングモール比重は23%でGSホームショッピングに比べて低い。

 反面、中国市場ではCJホームショッピングが一歩先んじた。

 CJホームショッピングは中国最大の民営放送局SMGと合弁して、中国最初のホームショッピングチャンネルを設立した。

 昨年4月1日中国上海で放送を開始して以来、昨年度だけでも350億ウォンを売上げるなど中国市場にすばやく適応して行っている。

 GSホームショッピングも中国重慶市に重慶GSショッピングを設立、今年4月1日にホームショッピング放送を開始した。

 しかしCJホームショッピングに比べ遅れたことは確かで、そのために向こう3年間で1500万ドルを追加投資する予定で、攻撃的な姿勢を見せている。

 まだ形は見えてこないが、T-コマーズ分野では、両社とも周到綿密な準備を進めているようだ。

 技術的にすでに検証を済ませたようで、両社とも自信満々の反応を見せている。
 GSホームショッピングは昨年5月に初期段階のT-コマーズを試演し、今年末までには両方向ホームショッピングサービスを開始する予定だ。
 
 CJホームショッピングも同様に、9月からT-コマーズを開始する方針だ。(2005.8.17毎日経済新聞記事参照)

(2005・8・18)
東アジア15億人市場のゲートウェイ 韓国は日本の有力な販売先
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