朝鮮日報によると、韓国の銀行界が昨年、史上最大規模の実績を上げたことがわかった。 以下は朝鮮日報の記事全文。
銀行の純利益5兆ウォン「史上最大」
1月6日、本紙が各銀行の2001年(1〜12月)の当期純利益(暫定)を調査した結果、9つの市中銀行、6つの地方銀行、2つの特殊銀行(輸出入銀行、農協・水協を除く)など17行の当期純利益規模が5兆ウォン台に上ることがわかった。銀行は不良債権に対し約8兆ウォンの貸倒引当金を積んでも、莫大な純利益を上げたことになる。
銀行別では、ハンビット銀行が2000年3兆64億ウォンの純損失から6000億ウォンの黒字へと転換した。2000年に大幅な赤字を記録した韓美(ハンミ)、外換(ウェファン)、産業、ソウル、光州(クァンジュ)、慶南(キョンナム)、済州(チェジュ)銀行なども、昨年には大幅な利益を上げた。合併した国民(クンミン)銀行はまだ純利益の推定値を公開していないが、証券業界では同行の純利益が2兆ウォンに迫る勢いだと分析している。
専門家は、クレジットカードの手数料増加、預貸マージンの拡大などが、大規模な黒字を出した要因と見ており、今後の展望もほぼ肯定的にみている。ただ、今年の景気回復が予想外に遅れ、信用不良者が量産するケースになると、持続的な実績好調が暗礁に乗り上げることもあると指摘する。
銀行は今年、純利益の目標値を昨年より最大100%まで上方設定している。昨年に8兆ウォン以上の資金を貸倒引当金に充てていたがその負担も減り、手数料収入の増加傾向も続くと予想されているためだ。このため、ハンビット銀行が1兆ウォン台、朝興(チョフン)銀行7000億ウォン、外換銀行5000億ウォンなど5つの銀行が5000億ウォン以上の黒字を目標としている。専門家も、銀行のバラ色の予想についてはそれほど異議を唱えていない。ただ、一部では景気回復の時期が最大のネックとされている。大信(テシン)証券のハン・ジョンテ研究員は「今年の銀行界における純利益は前年比で平均30%以上増加するだろう。しかし、国内景気の回復が予想より遅れれば、個人の信用不良者が増え、銀行の収益も多少悪化することもありうる」と指摘する。
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